人は「オラン」、ごはんは「ナシ」、魚は「イカン」、お菓子は「クエ」・・たったこの４つのインドネシア語を覚えただけで、ジョクジャカルタに乗り込む私はちと無謀ですが、５月９日　インドネシア・ジョクジャカルタで、ジョクジャカルタ特別州知事でスルタン、ハメンクブオノ１０世の３女のデウィさん（２８歳）と、アメリカの大学でＭＢＡ（経営学修士）を取られたジュンさん（３０歳）との結婚式への招待の栄に浴し参列させて頂きました。

昼間２０００人、夜３０００人の招待客の数は、壮観でした。
メインストリートのマリオボロ通りを抜けるあたりに、ハメンクブオノ10世のお住まいの王宮があります。結婚式前夜、王宮に、私ども日本人５人が王、王妃を訪ね、お話を伺いました。デウィさんを２歳半の時から知っているという丸目三雄さん（{株}ワールドリンク取締役社長）は、「とってもすばらしい女性」と褒めちぎっていました。

長身の王は、市民の絶大な人気と信頼を受けています。２００６年５月のジョクジャカルタ地震の時も、すぐさま救援・救助に動かれました。９８年の全国的な暴動の時は、ジョクジャカルタ市内に集まった人々に不穏な空気が流れましたが、見事な説得で事なきを得ています。

小生が、１０世王に初めてお目に掛かったのはもう１０年以上も前。宿泊先のホテルに車を回してくださいました。なんと番号は「１０」です。王宮への道中、市民が車に向かってお辞儀をするのには、ほんとうに困りました。車の中に隠れたくなりました。わずか１０数分の間に、王様の絶大な人気を、肌と目で痛いほど実感したものです。

写真は４０枚に限定しました。１枚目は、前夜の訪問で王にお目に掛かったときのもの。伝統にのっとり花婿が入場してきますが、コングラチュレーションという英文字の入った画像の上半身裸で、白い帽子をかぶった男性が花婿さんです。あとは、花嫁さんは直ぐわかると思います。王、王妃、参列者の表情や衣装などをご覧頂ければ・・と思います。

（2008.05.16　シドニー・ボーイ記)